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発電所の一員として電力の安定供給やカーボンニュートラルの実現に貢献したい!
現場で活躍する北海道電力の中堅・若手社員にフォーカスをあてた連載企画「MISSION」。第3回目は、当社石炭火力発電所の苫東厚真発電所で運転・保守業務に挑む若手社員を紹介します。
岩部 由芽 Iwabe Yume
2024年3月に北海道の工業系大学を卒業後、同年4月に北海道電力に入社。苫東厚真発電所に配属となり、現在発電所の運転・保守を行う発電課で日々、電力の安定供給に取り組んでいる。
趣味はドライブ
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北海道の人々の暮らしを支えたい
ーー まずは北海道電力を志望した動機について教えてください。
生まれ育った北海道で人々の暮らしを支える仕事に関わりたいと思いました。また、当社では、カーボンニュートラルの実現という大きな課題があります。それに向けて、再生可能エネルギーの利用拡大や新たな技術の導入など、様々な挑戦や取り組みをしており、共に北海道の発展に貢献したいという思いが強くありました。
ーー 学生時代はどういった分野を専攻されていましたか?
情報電子工学を専攻していました。電気回路などの基礎理論を学んだ後、発電機・送電線などの電気設備、半導体、プログラミングなど、幅広い分野について学び、「電気」が様々な技術に応用されていることを知りました。
発電所の運転監視と現場パトロールで設備の不具合を確認
ーー 岩部さんの担当業務を教えてください。
苫東厚真発電所の運転業務を行っています。運転業務では、2交替勤務の24時間体制で、運転操作や監視に加え、不具合の早期発見を目的としたパトロールをしています。また、発電設備の簡易な補修や維持・運用管理を通じて、発電所の安定運転に努めています。
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発電所の運転は覚えることが多いが、挙動を体感し知識を深める
ーー これまでで最も苦労したことを教えてください。
発電所の機器・設備の系統構成および役割について理解することです。機器の起動停止や発電機出力の増減などの運転操作を行う際、その操作によってどの部分に影響を与えるのかを考える必要があります。苫東厚真発電所は北海道内で最も出力が大きい火力発電所なので、発電機の基数※が多い分、たくさんの設備・機器があるため、覚えることが多く、理解することに苦労しました。
※1号機(発電機出力35万kW)、2号機(発電機出力60万kW)、4号機(発電機出力70万kW)
ーー その苦労を、どうやって乗り越えていますか?
テキストや取扱説明書を用いて 、設備・機器の構造や役割など、基礎知識の習得に努めています。また、積極的に運転操作にかかわり、発電所の挙動を体感することで、設備や機器に対する知識をより深める機会を増やすように意識しています。
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ーー 当社に入社してよかったと感じる場面を教えてください。
私が働いている発電所では、電気を作ることに直接的に関わっているため、生活を支えることに貢献していると実感できる点です。また、当社は働くフィールドが幅広いため、様々な業務に関わることができるチャンスがあるという点も特長だと感じています。
機器に不具合があった時も所員が一丸となって迅速に対応し、大事に至らなかったとき、大きなやりがいを感じた
ーー いまの業務で、最もやりがいを感じた経験を教えてください。
機器に不具合が生じた際、発電停止や運用制約に至らないよう、迅速かつ的確な対応が必要となります。そのため、運転員が一丸となって対応操作を行い、大事に至ることなく安定運転の継続に貢献することができたとき、大きなやりがいを感じました。
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ーー 最後に今後の抱負をお願いします。
発電所の一員として電力の安定供給に貢献できるよう、更なるスキルアップを目指していきます。また、火力部門では、低炭素社会を実現するため、アンモニアの混焼やCCUS※の導入を目指しており、今後はこれらにかかわる業務に携わり、カーボンニュートラル実現や北海道の発展に貢献していきます!!
CCUS・・Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage」の略で、分離・貯留したCO2を利用しようというもの
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