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【経営層に聞いてみた】自分が大切にすることは、「全力」「正直」「誠実」。創造的な思考で革新的な解決策を見出していきたい。

弊社の経営層(役員や部長クラス)に、仕事に対する考えや自分が培ってきた信念、仕事のやりがいなどを語ってもらうシリーズ「経営層に聞いてみた」をお届けします。#01は、ほくでん上野副社長に話を伺いました。


上野 昌裕
1983年北海道電力入社。主に工務部門(電力ネットワークを計画・運用する部署)や企画部門(電源計画などを策定する部署)を歩む。
2014年工務部長、2016年執行役員企画部長、2019年常務執行役員、2023年副社長執行役員
趣味はスポーツ観戦、ウォーキング


仕事のやりがいは経営の一翼を担うこと、大規模な設備形成に携わってきたこと

ーー上野副社長ご自身が考える「仕事の面白さ」や「やりがい」は何でしょうか?まずそれをお聞かせください。

 今は、副社長として会社経営の一翼を担っており、経営ビジョンや経営方針の策定、長期的な経営管理、電源開発計画や研究開発などを担当しています。また、経営会議に参画するなど、やりがいは、これ以上はないというくらい感じています。

 電力ネットワーク設備に関わる「工務部門」※にいた頃は、主に送電線や変電所の設備の計画を、主に会社の戦略を担う「企画部門」にいた頃は、発電所の電源開発計画などの業務を中心に担当してきました。電圧の高い、北海道内で基幹となる送電線やLNG火力発電所である石狩湾新港発電所など大規模な設備の新増設計画を策定し、将来の電力の安定供給につなげていくことに大きなやりがいを感じてきました。
※2020年4月に送配電部門が分社化され、現在の工務部門は北海道電力ネットワークが担う

上野副社長

新北本連系設備の対応が忘れられない仕事

ーーこれまでの会社生活の中で印象に残っている仕事は何ですか?

 重要案件の全国レベルでの対応が印象に残っています。特に北本連系設備増強時の対応は深く印象に残っています。

 2010~2011年にかけて、当時、北海道と本州を結ぶ送電線の「北本連系設備」の容量は60万kWでしたが、緊急時対応としての容量が不足していたため、現在の広域機関(電力広域的運営推進機関)の前身であるESCJ(電力系統利用協議会)に増設の検討を提起しました。
 私は会社の代表として新電力を含めた電力会社や学識者等が参加する委員会に加わり、設備増強の必要性等について説明しました。そして議論の末、当社の提案が認められ、2019年に新北本連系設備(30万kW)が運用を開始しました。2018年の北海道胆振東部地震には間に合いませんでしたが、当初の安定供給という目的に加えて、再生可能エネルギーの導入拡大や、電力取引の活性化にも大きく貢献できたと実感しています。


新北本連系設備を増強(2019年運転開始)

 

大切にすることは「全力、正直、誠実」。創造的な思考で革新的な解決策を見出していきたい。

ーーご自身が仕事で大切にしていることは何ですか?

 まず、「何事にも手を抜かず、全力で取り組む」ことです。そして、社内に対しても社外に対しても「正直であること、誠実であること」です。どんな状況でも、誠実に行動し、倫理観をもって仕事に取り組むことを大切にしています。
 加えて、変化が激しい時代において、現状に満足せず、創造的な思考を持って、革新的な解決策を提案することが大事です。弊社の社員にもそう行動するよう、お願いしています。
 今は、なかなか一つのことに集中して勉強するのは難しいのですが、変化が激しい中において、新しい技術や知識を習得することが求められます。いくつになっても学び続ける姿勢は大切だと思います。



会社にとって必要なのは「選択と集中」。そしてどの時代にあっても企業の根幹は「人」。


ーーほくでんが将来にわたって成長するために必要なことは何でしょうか?
 まず、事業環境の変化を的確にとらえて、「選択と集中」により、時代に適合した事業ポートフォリオに転換していくことです。また、大規模半導体工場やデータセンターの進出も進んでおり、今後も、半導体関連の需要増大や、他のデータセンターの進出も想定されるところです。このチャンスを確実に活かしていきたいです。
 加えて、カーボンニュートラルに向けて、国の制度も充実してきており、その制度も活用しながら、電化の拡大に加えて、水素やアンモニアなど新たなエネルギーの導入にも挑戦していきます。
 また、どのような時代にあっても企業の根幹は「人」です。優れた人材を育成していくことが、企業の成長に直結します。継続的な教育の機会と、気持ちよく働ける環境の整備が必要と考えます。

ーーご自身の夢は何ですか?
 現在、自分自身が先頭に立って新たな経営ビジョンを検討しています (2024年度中に策定予定)ので、まずは、ビジョンを完成させたうえで、グループ一丸となって目標の実現に向け取り組んでいきたいと思います。


息子さんのカーリング試合の観戦が息抜きに


ーー最後に、プライベートの過ごし方を教えていただけますか?

 私の息子(大学院生)のカーリングの試合観戦に行って応援するのが週末の楽しみです。彼は大学に入ってからカーリングを始めたのですが、2024年は全日本大学対抗カーリング選手権で優勝しました。最後の4番目に投げるフォースを務めています。私は一人の観客として応援しているだけですが、見ていてもハラハラドキドキします。ルールや戦術もかなり詳しくなりました。札幌地区ではカーリングの強豪「北海道コンサドーレ札幌」とも対戦するので楽しみです。今は息子のチームが勝利した時が、幸せを感じる瞬間ですね。
 
ーーご自身のサードプレイスなどはありますか?
 サードプレイスと言えるかどうかわかりませんが、自宅から北海道大学のキャンパスに近いので、時々ウォーキングに行っています。運動不足解消に加え、四季の変化を感じられ、リフレッシュになります。自然に触れながら歩くのはとても良い気分になります。

ーーありがとうございました。


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